2010-07-24

卒業制作

2010年1月29日~2月1日に行われた、大学の卒業制作展の様子です。
実験的記憶装置#1『三方原町 1394.5番地』というタイトルで、電話ボックス型の作品を展示し、ありがたいことに学科賞をいただきました。

わたしたちは、いつかの誰かに届けるために様々な出来事やものを記録していきます。
本、新聞、日記、ブログ、音楽、映画、漫画、演劇、それは様々なメディアに姿を変え、わたしたちは日々それらを受信し、また発信しています。
記録することで取りこぼされていく記憶があります。
きっと大切な記録であり記憶であるはずなのに、残る力を失いかけ、海の藻屑になりそうな「もの」たちを、わたし自身の経験を通し、媒体に乗せることでどこかに漂着するかもしれない。
だからこれは「実験的記憶装置」なのです。
#1では、まずはわたしが残しておかなければいけない記憶を選びました。

「電話ボックス」という装置の中へ入り、受話器から聞こえる音と、文字と、イラスト。
ひとつひとつを見ていくと、ばらばらで、なんのことかわからない。
でも、それを全体で見たときに、何かぼやあっと浮かびあがってくるものが、物語が見えてくるかもしれません。
見る人によっては、意味がわからないかもしれないし、わたしの意図に反してまったく別の物語が展開しているかもしれない。でもそれでもいいかなと思いました。
「記憶」とはそういうものなのではないでしょうか。

漫画でも、絵本でも、アニメーションでも、小説でもなく、こういう形で表現することもできるんだ、という自分なりの方法が見つけられたのは、とてもよい機会だったと思います。

ガラスに貼りついていたイラストは、こんな感じのものでした。
茶色い木枠がないと、なんだかがちゃがちゃしていますね・・・




電話ボックスを、入れ替え可能な劇場みたいに、カスタマイズしたり、毎回違った場所に電話がつながっていたり、別のお話が展開していたり、電話ボックス自体が色んな場所に出現したり・・・
みたいなことがいつかできたらいいなあ・・・と思っています。

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